臭覚能力と認知機能

香りを嗅ぐことで記憶力がアップする。

香水、日常生活で使う日用品の香り、自然の花の香り、アロマオイルなど、いろいろな香りがありますが、ここではアロマオイルを使ったアメリカの研究者のリサーチ結果を紹介してみます。

研究対象は記憶障害などがない60〜85歳の男女で、6ヶ月間寝る時に寝室にアロマの香りを漂わせて就寝し、認知機能や記憶力などがどのように変わるかというリサーチです。

毎晩、2時間ディフューザーで7種類のアロマから選んでもらい香りを寝ている間に嗅ぐことで、記憶力がさらにアップし、認知機能が200%以上アップしたということです。

これまでにも、中度の認知症患者を1日2回、40種類の香りが違うアロマの匂いにさらすことで、言語能力、記憶力が向上し、うつ病が緩和され、臭覚能力がアップしたということでした。

*臭覚能力と認知機能は関連していて、臭覚能力が低下すると、認知機能・神経疾患・精神疾患が発症しやすいという結果がでています。(アルツハイマーや統合失調症など)

(60代以降から徐々に臭覚機能や認知機能が低下していきます)

臭覚は脳の記憶回路と直接結びついています。視力が低下すると眼鏡などで矯正でき、聴覚が衰えると補聴器がありますが、臭覚が衰えても補うことができにくいです。

認知機能を高めるには、できるだけ毎日続けてアロマを嗅ぐという習慣が大事ですね。

認知機能によいと言われている香りが、ラベンダー・スィートオレンジ、ローズマリー・レモンです。朝にローズマリーとレモン、夜はラベンダーとオレンジと使い分けると良いそうです。

60代以降でなくとも、最近は若年性認知症なども増えているようですので、上記以外の好きな香りを何種類か取り入れた生活をしてみるのもいいかもしれませんね。

情報:カリフォルニア大学アーバイン校より